撮影素材の提供について
「編集前の撮影データーをいただければ」とお問合せをいただくことがあります。
以前は無償でお渡ししていた事もあったのですが、これまでの経験から基本的に撮影素材のお渡しは行わない事に決めました。
しかし最近「撮影素材提供」のお問い合わせが増えてきています。
そこで使用目的がありご希望されるお客様に関しては有償にて行います。またその際は必ず下記に書く内容をご理解、ご了承ください。
・ステージ全体を引きで撮影した定点撮影素材 1万円(100GBを超える場合は+外付けHDまたはUSBメモリ代+送料)
・撮影素材全体 3万円+外付けHDまたはUSBメモリ代+送料
必ずお読みください。
・撮影素材データーはあくまで撮影したファイルをお渡しするものです。
撮影素材に関してはNGカットやポジション移動時、捨てカット等、通常お客様には見せない映像も含まれます。
上記の事から納品致しますデーター、DVD、ブルーレイの商品自体ではなく、撮影素材に対するお問い合わせには一切お答え致しません。(ご依頼の成果物はあくまで納品したものであり今回の撮影素材に関しては提供するというものになります。)
・撮影素材はそれぞれのカメラで収録するファイル形式によるものをお渡しします。
(近年の映像編集ソフトで編集を行うには一般的なファイル形式ですが、全てのソフトがサポートしているかの保証はできません。もしご希望のファイル形式への変換を希望される際は「ファイル変換作業代」が別途発生致します。)
・納品が完了し、お支払いをいただいた後のお渡しとなります。
・なんらかの事情により、一部のカメラ撮影素材がお渡しできない場合もございます。これらの判断はこちらでさせていただきます。またその事情に関して説明義務はないものとします。(その日撮影した全てのデーターをお渡しする保証はしません)
よくある質問です。
Q:「再生ができない。」、「普通のパソコンで観れますか?」
A:映像を正常に再生させる為には、パソコンのCPU、映像の処理速度、再生させるソフトの有無等、各々の環境によります。
映像はそれぞれの形式で圧縮されているので、それぞれの圧縮を伸長するプログラム「コーデック」がパソコンにインストールされていないとそのパソコン上では再生できません。
圧縮された映像を再生するためにはその圧縮に対応したコーデックが必須です(コーデックをインストールして再生してください)。
またはファイル形式のサポートされた編集ソフトに読み込んで、ソフト上で再生してください。
Q: ネット経由で送ってください。
A: 映像のファイルは容量が大きいためアップロードに時間を要します。またお客さん側の環境でダウンロードできない、フォルダの解凍ができない等が起こることがありますので、基本的に撮影素材提供のネット経由は行いません。ステージ引きで撮影した定点映像のみ(※100GBを超えないファイル)に関してはネット送信サービスで送ります。
Q: 持ってるハードディスクを送るので…
A:送って頂いたハードディスクが認識しない、なかなか送って頂けない等が過去にございました。こちらで購入し実費にてお願いします。
無償でサービスできなくなった理由
①もう何年も前になりますが無償でお送りした際にいただいたメールです。
「撮影データの再生M2T形式なため普通のパソコンでは基本的には再生できません。
M2Tはハイビジョンデジタルビデオカメラの形式なので、、本来ならカメラの中で見る形式だと思います。
形式変換するソフトウェアがカメラを買ったメーカーの方でついていませんか?それでパソコンでもみれるように変換してから保存してください」
撮影素材をご要望されたのでサービスで提供したものでした。(こちらで撮影したものは編集することを前提とする撮影素材になります)
再生目的やお客様の使用に関する作業は客様の責任で行ってください。お客様の「普通のパソコン」環境はお客様それぞれ違うのでパソコン環境まではサポートできません。このメール以来再生に関しては事前に毎回お伝えしているのですが、事前の再生に関してもここから数回のやりとりが発生してしまうことが多いです。
②本来の依頼(記録して成果物を渡す)が、いつの間にか撮影素材を渡すことがメインの依頼に変わっていったことがありました。
青春組立式キットの撮影ではワンオペレーション(1人体制)で4~6台以上のカメラで収録する事が多いですが、基本的に2台分の料金しかライブ音楽撮影では設定しておりません。またその設定は編集ありきの値段設定をしています。
その理由としては責任を持てるのは自分が撮影時にオペレートできるカメラのみであって、据え置き(無人固定)カメラに関しての「確実」は保証できないためです。
最近あった事例として、打ち合わせの中いつの間にか「自分たち(依頼者)で編集をすることも前提で撮影素材だけを渡すのはどうか」という流れに変わっていきました。
本来『撮影の依頼』で撮影したデーターを渡す(納品)は私の場合は40,000円~(記録撮影 / 1台カメラ撮影)です。
無人固定のカメラも含め6台(その依頼時は)の素材で編集なしの値段という話に変わっていくと、まず撮影素材全部の責任とクオリティーを確保する為には、本来カメラの台数分のカメラマンと機材の手配が必要になり、その値段感の話になります。
③「ついで」でサービスできるものではないというところ
素材を渡す際トラブルを無くすための事前の理解、了承をえるためのやりとりを毎回行わなければいけない事と、送る際にも時間と作業が少なからずかかるのですが「とりあえず素材を持っておきたい」という問い合わせが多く感じられます。そしてほとんど送ったきりになるケースでした。一言感謝してほしいというわけではないのですが、おそらく素材提供が数分程度の作業で“ついで”にできてしまうものだと認識されているのだと感じています。